どうも、Google Cardboardにすっかり飽きてしまっていたDoga(@DogadogaTv)です。
ずいぶん前にGoogle Cardboardを買って一時期ハマっていたのですが、最近はもっぱら触ることすらなくなっていました。なぜならGoogle Cardboardに対応している面白いアプリが少ないからです。
▶︎過去記事:$20でVRを体験!?Google Cardboardを試してみたら、こうなった。
20ドルでしたからまぁ特にダメージはないのですが、もったいないと言えばもったいない。
ということで面白そうなアプリを見つけたら適宜試してみてはいました。そこで先日大変興味深いアプリを見つけたので本日はそれを紹介したいと思います。そのアプリが「vTime」です!
目次
「vTime」とは?
vTimeとは、イギリスのイノベーションスタジオStarshipが開発した「VRソーシャルネットワーク」アプリです。もともとGear VRや一部のAndroidデバイスでしか対応していなかったようなのですが、昨年末あたりにiPhoneでもついにアプリがリリースされました。
自分のアバターを作り、仮想空間で世界中の人たちとおしゃべりができるというもの。おしゃべりといってもただのテキストチャットではありません。
なんと音声でリアルタイムで会話をすることができるのです。しかもグループチャットですよ。
もちろんVRで360°対応なので、自分が右を向けばVR内の世界でも右を向きますし、下を向けばVR内の世界でも自分の下腹部が目に入りますし、目の前にいる相手のアバターを見つめることも可能。
アバターを自由にカスタマイズしよう!
アバターをカスタマイズする感じはゲーム「SIMS」に似ています。髪の毛の色や髪型、肌の色、目の色、服装、メガネ、ひげ、なんでも変更できます。見た目だけでなくおしゃべりのトピックや言語も選択可能。

アバターも複数作ることができるので気分に合わせて切り替えることも可能です。絶対ネカマ的なヒトいそうだなぁと思ってしまったり(笑)
宇宙でおしゃべりも?話すステージは自由に選択可能!
ただ話すだけでは新しくありませんね。このアプリはもちろんVR対応ですのでVRならではの機能が用意されています。そのうちの一つが、自由なステージ選択機能です。
チャイナタウンのどこかの屋上で話したり、列車に揺られながら同乗者と話したり、宇宙船の中で話したり、なんなら宇宙船の外に出て話すことも可能!
#vTime はこんな感じで色々なステージに行くことができる。さすがに「土曜の夜に何してんだ?笑」って聞かれるけど、こちらも「お前もな笑」と答えてみる。たまに訳わからない人にも遭遇するからこちらも訳わからないことを言ってみる。#GoogleCardboard 持ってる人オススメ。 pic.twitter.com/VmxlAsXh7l
— Doga (@DogadogaTv) February 26, 2017
景色のクオリティーもなかなか高く、一瞬「わお」と驚いてしまいます。しかも景色がまるで実際の世界のように動いてもいるため、つい周囲をキョロキョロしたくなりますよ。

人と繋がれず寂しい思いもリアル…?
基本的にvTimeで他のユーザーと繋がるためには主に2つ方法があります。1つは自ら他のユーザーにアタックすることです。そしてもう1つは逆に相手側からアタックされるというもの。

前者は文字どおり自分からオンラインのユーザーにチャットへの参加依頼を送ります。相手が承諾すれば自分が相手のいるステージにておしゃべりができるのです。チャットルームのようなイメージですね。

後者は相手が自分のステージへの参加依頼を送ってくるパターン。こちらが承諾すれば隣に「ブンッ」っと相手が現れます。そこでマイクも繋がりおしゃべり開始です。
ただこちらから参加依頼を送っても相手に断られることもしばしば。目の前でオンラインのユーザーアイコンがふわふわ浮いていて、みんな繋がりあっているのに、自分だけポツんと繋がれていないときは結構切ない。この辺もリアルですね…(笑)
一回きりのおしゃべりで終わってもいいですし、そのまま友達申請をすればアカウント上の友達として登録されるようにもなっています。VR内での個人メッセージも送れますよ!
見知らぬ人と一緒に写真や動画鑑賞も?
さらに面白いことに、実際の写真や動画を一緒にVR内のスクリーン上で鑑賞できる機能もあるのです。自分のスマホ上にある写真や動画をステージ内にあるスクリーンや壁に映し出し、おしゃべりのネタとして使うこともできますね。

まるで本当に一緒に映画を観ているような感覚も得られるかもしれませんよ?
またブロードキャスト機能を使えば、不特定多数の人たちに自分のTVショーのようなものを披露することだってできちゃいます。MCになりきりましょう!
英会話の勉強にもなるか?
これで世界中のあらゆる人と繋がれば、もはや英会話に通ったり、英語学習のために海外へ行くことも不要になるのでは?…とまではまだ言い切れませんが、英語を使う機会を増やしたい人にはvTimeはアリだと思います。
例えば見ず知らずの人とブラウザ上でテレビ電話/チャットができる有名な無料サービスに「Chatroulette」や「Omegle」というものがあります。しかしこれらは無料であるのと、ブラウザ上で開けばランダムに世界中の誰とでも繋がれるため「変態さん」とももれなく出会ってしまいます。
英語学習どころではありません。
(信じられない人は試しにGoogleで検索してアクセスしてみると良いでしょう。おそらく一発目から〇〇むき出しのおっさんに出会うはず。)
しかしこのvTimeはあくまでアバターを使いますので、そんな変な輩も出没しづらいはずです。少なくとも今のところは。
またグループチャットで複数人と話ができるというのもリアルなシチュエーションに限りなく近いため、良い訓練になるでしょう。
ただやはり3Dアバターといえど相手の表情を読むのは難しい。発言をしているときはアバターも身振り手振り動いているのですが、電話で話すのが苦手な人は少し緊張するかもしれません。
以上、「VRソーシャルネットワーク」アプリvTimeのレビューでした。VRデバイス持っている人が少なかったり、このアプリのユーザーも多くなかったりと、まだまだなところはありますが、VRの未来を想像させてくれる面白いアプリと言えます。
僕は個人的にかなりワクワクしました。ちなみに「Magic Window」 というモードでVRデバイスなしでもプレイできますので、気になる人は試しにプレイしてみてはどうでしょう!イヤホンを使うことをオススメします。
Doga