どうも、2018年1月からトロントのカレッジへ進学予定のDoga(@DogadogaTv)です。
前回の記事で、George Brown College(ジョージ・ブラウン・カレッジ)への進学を決めた背景について説明しました。おかげさまで多くの方に読んでいただき、ありがたい限りです。
今回は、同じくGeorge Brown Collegeへの進学を考えている人たちに参考にしてもらいたい、入学手続きに関するお話です。合わせて学校についても簡単に紹介しておきましょう。
これからトロントに来る予定の方、もしくは、すでにトロントにいて進学を視野に入れている方に参考にしてもらいたい記事となっています。
※1ドル=87円(2017年8月20日時点)で計算
目次
George Brown College(ジョージ・ブラウン・カレッジ)とは?
George Brown College(以下GBC)は、カナダでも最大規模のカレッジで、職能・技能を学ぶためのコースから、大学準備コース、遠隔学習コース(オンライン)、Degree(4年制の学位取得)コース、Diploma(2年制の専門士)コース、Postgraduate(すでに学位を持っている人がさらに深く専門的な知識を学ぶためのコース)コースと、さまざまな教育プログラムが用意されています。
ぼくが通うこととなるのは「Postgraduate」。領域も以下の通り豊富です。
- Arts, Design and Information Technology
- Business
- Community Services and Early Childhood
- Construction and Engineering Technologies
- Health Sciences
- Hospitality and Culinary Arts
- Preparatory and Liberal Studies
ぼくが履修することとなる「Human Resources Management」はBusinessのうちの一つで、決まった授業全てを一定の成績でパスすると、最後に「Human Resources Management」のCertificate(履修証明書)が認定されます。学位ではないですが、専門的な知識・経験を習得していることを証明するものです。
ちなみに、GBCに通うことのメリットは、キャンパス(St. James)がトロントのダウンタウンにあるということ(プログラムによっては別キャンパスの場合もあります)と、インターンシップ(実務経験)も含まれていることが多いということ。
学期がスタート(入学日)するタイミングは1月、5月、9月の3回用意されています。
入学手続きの3ステップ
入学手続きについて、ぼくのケースを紹介します。プログラムや領域によって求められる入学手続きは異なるため、必ずしも全てが参考になるとは限りませんが、共通点もあるはずです。
Ontariocolleges.caに登録
オンタリオ州にある大学やカレッジに通う際には、それらをまとめて管理している「Ontariocolleges.ca」にオンライン上で登録する必要があります。GBCへ進学する際にも、まずはこの登録から始めることになります。(個人的にはなんだか面倒だと感じましたが…)
ここで、自分の個人情報、学歴、実務経験、希望する大学とプログラムへの申請をします。また、返金不可の登録料95CAドル(約8260円)を支払う必要があります。
申請から支払いまでの手続きの所要時間は大体30分〜60分ほどでしょうか。もちろん全て英語ですので、人によってはもう少し時間がかかるかもしれませんね。
アカウントが作成できると、合わせてGBCの学生アカウントの情報も送られてきます。
必要書類の提出
ここからが少し面倒です。登録が完了すると、希望するプログラムと自分の状況(永住権をもっているか、カナダの大学を卒業しているか、学位をもっているかetc…)によって、提出の必要な書類が通知されます。
たとえば、日本の修士号をもっていて、カナダの永住権をもっているぼくの場合、必要となった書類は以下の3点でした。
- 修士号の証明(Proof of Degree)
- 永住権の証明(Proof of Perm. Residence/ Landed Immigrant/ Other)
- 大学成績証明書(Proof of University Transcript)
修士号の証明に関しては、幸い英語版の修士号証明書を大学院を卒業した時に発行していたので、そのコピーを送ればOK。永住権の証明に関しても、ランディングの際に提示が必要な「Confirmation of Permanent Residence」のコピーを送ればOK。
問題は「大学成績証明書」です。もちろん英語版が必要なのと、大学機関から直接Ontariocolleges.caへ郵送をしてもらう必要があるのです。しかし、カナダ国外で取得した学位は、まずはカナダの教育専門機関によって評価をしてもらう必要があるため、この専門機関を間に挟むこととなります。
George Brown Collegeの指定している教育専門機関はWES(World Education Service)とICAS(International Credential Assessment Service of Canada)です。
この評価にかかる費用や時間も機関によって異なります。ぼくは知名度の高いWESの方にしました。ぼくの場合は修士号が最終学歴なので、この場合は修士課程の成績評価のみで大丈夫です。
WESの中にもサービスがいくつかありますが、必要なのは「Verified transcripts stored and sent to institutions」と「Evaluation of official documents」が含まれている、「Document-by-Document Evaluation 」のWES ICAPの方です。料金は150CAドル(約1万3040円)。

ぼくの大学院は、紙で依頼をしなければいけなかったので、WES指定の申請書(サイトからダウンロード可能)と自作の依頼書を合わせて大学へ送り、申請書に必要情報とサインを記入してもらった後に、申請書と、発行され封のされた成績証明書(英文)をWESへ返送してもらうという流れとなりました。これがとにかく面倒…。
実際に成績証明書がWESへ届いてから評価にかかる時間はおよそ1週間ちょっとだったかと思います。
評価完了の連絡メールがWESから届くと、次に、その結果の複製「Duplicate Report」を申請し、Ontariocolleges.caへ送付してもらいます。ここでも複製費用(30CAドル)と、発送費用(7CAドル)が必要でした。
これでようやく全てが完了。無事結果がOntariocolleges.caへ届き、それらの審査が終われば晴れて、次の「入学試験」受験案内が送られてきます。
入学試験
入学試験の日時は、GBCの学生サイトで自分で選択して予約することとなります。ぼくの場合は、候補は4日程ほどしかありませんでした。
入学試験の内容もプログラムと領域によって異なるようですが、Human Resources Managementの場合は「英語試験」のみです。(数学の試験がなくてよかった…)
試験内容は読解力・理解力を問うための短い設問式のリーディングテスト(制限時間なし)と、エッセイ(75分)です。詳細はこちら。
リーディングテストは参考問題もあり、解いてみると意外と簡単だったので心配はしていなかったのですが、エッセイの過去問がなかったため、短期集中で勉強しました。
エッセイのテーマは、難しい時事ネタなどではなく、予備知識などなくても解けるような一般的なテーマでした。ただ、エッセイに必要な文章構造と言い回し、論の展開などは、練習しなければ慣れないはずです。ぼくもこの点を重点的に鍛えるため、時間を測りながら毎日2、3記事の英文エッセイを書いて、妻に添削してもらっていました。
試験は、GBCのSt. Jamesキャンパスで行われ、受験料は40CAドル(約3470円)。1学期に1回しかチャレンジできないため、落ちれば入学時期が1学期分遅れることとなってしまいます。
試験終了後、結果開示は「4週間後」と言われましたが、ぼくの場合は意外と早くて1週間ちょっとで結果が出ました。
まとめ
George Brown Collegeへ進学するためには、1「Ontariocolleges.caに登録」、2 「必要書類の提出」、3「入学試験」の3ステップが必要です。これら全ての工程にかかった期間はおよそ2ヶ月弱だったかと思います。これらの進学準備だけでかかった費用は、上記の出費ともろもろを合わせるとおよそ税抜き350ドル(約3万435円)ほどでしょうか。
あとは、合格通知後の入学オファーを受諾して、学費を納めるだけ(入学の3ヶ月前とのこと)です。
こう見ると入学手続きは大変に思えるかもしれませんが、大学成績証明書の発行/評価のところ以外はサクサク進むものです。再び学生に戻ることの覚悟を決めた以上、「絶対に進学してやる」という強い思いで準備を進めました。
今回の記事が、少しでもぼくと同じような境遇にある方の参考になれば幸いです!
Doga(@DogadogaTv)