どうも、スマートロック「August」を利用し始めてから2ヶ月ほどが経とうとしているDoga(@DogadogaTv)です。
YouTubeでは以前にレビュー済みですが、今回はこのAugustのレビューをしたいと思います。スマホで鍵の開け/閉めができるとうことで、ガジェット好き、スマートホーム作りにハマっている人なら気になっているんじゃないでしょうか?
Augustは、スマートロックに関しては世界で1番、2番を争うほど有名な会社です。日本では未発売ですが、ぼくの住むカナダでは手に入るため、ようやくぼくも手を出してみたというわけです。
Augustのスマートロックの一番の売りは、扉や鍵穴そのものを変えずに、今のキーも併用することができるという点。アパートに住むぼくも、この点がなければ試せませんでした。
「スマートロックなんて不要じゃね?」なんて声が聞こえてきそうなので、先に結論だけ言っておきましょう…はい、ぶっちゃけ不要です!実際に、ぼくの妻は使わなくなりました。
がしかし、スマートホームやガジェット好きならニヤッとしたくなるような使い勝手、使用感があるのも事実。今回は、その辺をうまく伝えられたらなぁと思っています。
では、いってみましょう!ぼくが購入したのは「August 2nd(第2世代)」とリモート操作を可能にする「Connect」です。
開封の儀

さて、開けていきましょう!パカり。同梱物は本体、取扱説明書、マウント、マウントと本体をつなぐパーツ(緑、青、黄)です。このパーツは鍵のサムターンの形状に合わせて使い分けます。
厚さはかなり厚め。扉の内側といえど、これはなかなか存在感があります。
本体はアルミニウム素材のようになっており、表面は爪で触るとカチカチと重厚感のある音がなります。バッテリーは単三電池4つ。正面はマグネット式のフタがついているので、これを取り外して電池を取り替えることになります。
バッテリーのもちはこの第2世代で約3ヶ月。これは、ちょっと短すぎる気もしますね。ちなみに、電池は初めからセットされています。
基本的なセットアップ手順

取り付け方法はサイトの方で細かく説明されていますが、いたってシンプルです。内側の鍵部分をドライバーで取り外し、金具の留め具をはめ、色のついたパーツをカギ穴に差し、August本体を被せて本体のフックをかけるだけ。(ぼくの場合鍵のタイプが古すぎて、かなり遠回りをして設置することになりましたが…)
あとは、電池を断絶しているフィルターを抜き、スマホ側でアプリをダウンロードして、セットアップしていきます。
アプリ上ではユーザーの名前、写真、鍵の名前なども設定でき、アプリの使い勝手も大変シンプルでグッドです。赤色の丸い円がボタンで、押すことで鍵を開けたり、閉めたりできます。ロックが解除されているときはこちらが青い丸になる仕組み。

Augustスマートロックでできること
このスマートロックでできることは主に以下。
- スマホによる鍵の開け/閉め
- 鍵の開け/閉めのログを確認
- 知人/家族にアプリをDLしてもらえば、擬似キーを一時的に提供可能
- リモートによる鍵の開け/閉め(ConnectかHomeKitハブが必要)
- 鍵のオートロック
- ロケーション(GPS)を使った自動開け/閉め
- HomeKit、Googleアシスタント、Alexaにも対応
AugustはBluetooth(2.4GHz)でスマホに接続して利用することとなります。アプリを開きBluetoothの範囲内に入ると自動で認識して、あとはボタンを押すのみ。ボタンを押しさえすれば瞬時に反応してくれるので、レスポンスはまずまずです。
家族が多い人は、いつ、誰が鍵を開けたのかのログも確認できるので、小さい子どもがいる家庭では助かる機能かもしれませんね。擬似キーを発行して人に期間限定で送付することができるため、Airbnbを運営している家ではなかなか重宝するはず。また、友人に家に入って物を持ってきてもらいたいときなどに、一時的に解錠権限を与えたりも。今のところぼくは使ったことがありませんが…。

Connectを合わせれば、AugustをWiFiのネットワークにのせることができるので、Bluetooth範囲外からも鍵の開け閉めができるようになります(必要かどうかは置いておいて…)。
オートロック機能は結構便利です。鍵を開けてから何秒後に鍵が閉まるかを設定すれば、わざわざ鍵をかける手間も省けます。ぼくは30秒後に設定しています。
ロケーションを使った自動開け/閉め機能は、聞こえはいいんですがGPSロケーションが正確である必要もありますし、最小範囲が200メートルなので、正直不安で使えません。
AIアシスタントと連携させれば、声で鍵の施錠状況を確認できます。ただ、ぼくの使っているGoogleアシスタントだと鍵を開けることはできません。隣人に家の外から叫んで鍵を開けられちゃ困るので、当然と言えば当然ですよね。
いいところ
2ヶ月使ってみていいなと思った点は以下です。
- いちいち鍵を取り出さなくてよくなった!
- オートロック機能がすごく便利!
- ボタンを押してからの反応が早い!
- 今までどおり通常のキーも併用可能!
まず、基本中の基本ですが、単純に鍵を取り出さなくてよくなったのは嬉しいですね。ぼくはキーケースを使っていて、邪魔なので外出中はカバンの中に入れているのですが、アパートにつくたびにこれをカバンの中から取り出すという作業が地味に面倒。スマホなら常にポケットに入っていますので、サッと取り出せて鍵を開けられること自体が大変便利だと感じましたね。未来感あります。
また、オートロック機能もかなり助かります。家を出るときにいちいち鍵を閉めなくてすむのでサッとその場を離れられます(そしてなんだか優雅な気分に)。その代わり、スマホも鍵も家において部屋を離れるとアウトなので、ここだけ注意が必要…。
さらに、何より今までどおり通常のキーも使うことができるのはやっぱりありがたい。家族の中に、スマホで鍵の開け閉めをしたくないという人がいた場合など特に。ぼくの妻も、結局普通のキーを使っているので、実質スマホで操作しているのはぼくだけという結果に。この柔軟性はメリットと言えるでしょう。
悪いところ
もちろん、悪い点もいくつかありますよ。
- Bluetoothでつながるまでに多少時間がかかる
- Connectの反応が遅い
- たまにバグもある
まず、Augustが認識するBluetoothの範囲が体感だと5〜10メートルほど。つまりこの5〜10メートル範囲内に入って初めてアプリでボタンを押せる準備が整うということ。鍵を開けるまでには「スマホを取り出して」「アプリを立ち上げて」「Augustがスマホを認識」「ボタンを押す」という工程があります。
エレベーターから出てすぐに部屋の扉があるとこの工程はかなり厳しいんじゃないでしょうか。幸いぼくの住んでいるアパートはエレベーターを出てから多少距離があるので、それまでに足を止めることなくスマホを取り出して、Augustをスマホに認識させることができているんですが、Bluetooth範囲内でもAugustがスマホを認識するまでに3、4秒かかるんです。

この3、4秒で扉の前に到達してしまえば、待ちぼうけを食うことになってしまい、元も子もない結果になってしまいます。
「じゃあエレベーターの中でリモートで解錠すればいいじゃん」と思うんですが、リモートでAugustを認識するまでにこれまたもっと時間がかかる…。アプリのWiFiマークを押すと、オンラインにつなげる処理を実行するのですが、ここでだいたい10秒以上かかることもあります。
これはどうやらConnectとAugustロックの距離(推奨は3〜4.5メートル)によっても変わってくるようです。Connectは直接コンセントに差し込んで使うため、玄関の扉近くにConnectが配置されていないと、それぞれが連携するのに多少ラグが発生してしまうんです。

さらに、たまにバグもあるようです。オートロックがなぜか起動していなかったケースが過去に2度ほどありました。幸い、自宅にいる最中に気が付いたため良かったんですが、外出時に気づかずにいるとなかなか危険ですよね。スマートロックを利用しているがために盗難に入られたりすれば、製品としてはかなり致命的です。
まとめ
えー、結論、やっぱりスマートロックは必要だとは言いがたいガジェットです。少なくともこのAugustを使った感じではという条件付きですが。
<いいところ>
- いちいち鍵を取り出さなくてよくなった!
- オートロック機能がすごく便利!
- ボタンを押してからの反応が早い!
- 今までどおり通常のキーも併用可能!
<悪いところ>
- Bluetooth範囲が狭い
- Connectの反応が遅い
- たまにバグもある
ただ、スマホで一括コントロールができるという点で、ガジェット好きにはたまらない生活を実現できるというのは事実。なので、個人的には満足しています。もっとバグがあったり、使い勝手が悪ければ、おそらく逆にイライラしていたと思うんですが、今のところその域には達していませんから。
日本の鍵の形状はもしかしたら対応していない可能性もあるので、購入前は確認が必要でしょう。日本でも手軽に導入できるスマートロックとして、「Qrio」というものが有名です。今後に日本でもこういうスマートロックは増えていくかもしれませんね!
Doga(@DogadogaTv)