どうも、普段はもっぱらAirPodsをつかっているDoga(@DogadogaTv)です。
ぼくは特にオーディオ機器にこだわりをもっているわけではありませんが、一応ワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホンともにもっています。
ワイヤレスイヤホンはAirPods、ワイヤレスヘッドホンはANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)機能がついた格安ヘッドホンMpowのH5を使っています。
そこで先日、「Mu6」というヘッドホンを販売している会社の担当の方から製品レビューのご依頼をいただきましたので、今回は使い始めて1週間ほどたったこちらのワイヤレスヘッドホンMu6を紹介したいと思います。
目次
Mu6ヘッドホンの基本情報
【基本スペック】
- ANCタイプ:ハイブリッドANC
- ドライバータイプ:40mm
- インビーダンス:32Ω
- 感度:100dB±3dB/ mW
- 周波数特性:20 -20000Hz
- マイク:CVCノイズキャンセル
- Bluetooth標準:V5.0
- 対応コーデック:Apt-X LL/SBC/AAC
- バッテリー:1000mAh(ANCオンで連続再生24時間、オフで35時間)
Mu6は、もともとクラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達を成功させたANC付きワイヤレスヘッドホン。1万6800円という格安価格でかなり優秀なANCがついたヘッドホンということで、話題となりました。
そのほか、内蔵された赤外線センサーを使った着脱による自動再生/停止機能や、本体側面に手のひらをかざすと外の音を聞き取ることができるスマートタッチ&トークも注目の機能です。
本体左側面に電源ボタンとANC切り替えボタン、右側面に再生/停止ボタン、音量上げ下げボタンが搭載されています。
高級感のある外観デザイン
Mu6はオーバーイヤー型のヘッドホンです。今回ぼくが頂いたグレーは黒色に近く、全体的にしまった印象です。とても高級感のあるデザインに仕上がっていると感じました。
フレームはプラスチックのような素材、頭のてっぺんに触れる部分はレザークッション、イヤーカップには低反発のクッションがとり入れられています。
この低反発クッションのつけ心地がとてもよく、メガネをした状態で長時間つけていても圧迫感がなく、こめかみもまったく痛くなりませんでした。実はMpowのH5は使っていてよくこめかみが痛くなっていたので、この違いは地味に嬉しかったですね。
音質に驚くほどの感動はないが、自由度は高い
前提として、音質には好みというものがあると思うのと、ぼくは特にオーディオに詳しくない点だけはご了承ください。そのうえで、正直、音質にかんしては特に驚きは得られませんでした。
もちろん、決して悪くありません。ただ、Mu6は音にあまり輪郭?深みがなく、比較的フラットな音質だと感じました。言うなれば、決して高級感のある音ではありません。普段AirPodsを使っていますが、それに結構近いかも。
ただし、専用アプリを使ったイコライザーを使えば「ロック」「ポピュラー」「ジャズ」「Hi-Fi」「カスタマイズ」と、音楽ジャンルや自分に合った最適なカスタマイズをすることも可能です。それに合わせて当然、低-中-高音域をどう際立たせたいかを調節することができます。
たとえば、「ロック」の設定にすると、歌声は抑えるものの、ドンシャリをより際立たせたバンド音楽に合った設定にすることもできます。これだと低音もやや強めに聞こえます。
また「カスタマイズ」では、自分の聴覚をテストすることで、自分の耳に合った音色を流すこともできるようになります。
これらの設定を切り替えるだけでもだいぶ音のチューニングができるため、ヘッドホンとしての自由度はかなり高いなと感じました。
飛行機内で重宝!ノイズキャンセリング機能は抜群
音にかんしては特に感動しませんでしたが、このANC機能には感動しました。ONにするとスッと周囲のノイズが消え、自分だけの世界に入り込めます。
実はちょうど海外旅行が重なっていたため、今回飛行機内で使ってみたのですが、「飛行機内ってこんなにうるさかったのか」と驚かされたほどに、このノイズキャンセリング機能の価値を再確認できました。このMu6をつけているのと、つけていないのとでは、耳に入ってくるノイズの量が全然違います。おかげで機内でもぐっすり眠ることができたほど。
もちろん人の話す声はそれでもわずかに入ってきますが、普段生活周りに存在する多くの騒音をカットしてくれますよ。このANC機能が「音楽を楽しむために必要な静寂空間」をうまく演出してくれています。
ANCボタンを押すことでオン/オフの切り替えだけでなく、トランスペアレンシーというモードにも切り替えることができ、このモードだと、ヘッドホンを外すことなく周囲の環境音を拾うことができるようになります。
センサーによる自動再生/停止、スマートタッチ&トーク機能が超便利
Mu6のイヤーカップの内側には赤外線センサーが搭載されており、着脱を感知して音楽の自動再生/停止をしてくれるのですが、これがなかなか便利。最近ではAirPodsをはじめ多くのイヤホンで当たり前の機能になりつつありますが、イヤホンとは違ってガッツリと耳元を塞いでいて、取り外しに一手間かかるヘッドホンだからこそ、あると嬉しい機能なんですよね。
また、左のイヤーカップに手をかぶせるとマイクで周囲の音を拾ってくれる「スマートタッチ&トーク」機能も搭載されています。これがまたさらに便利なんです。
たとえば、電車内でアナウンスが流れている時に、サッと手をかざすだけでアナウンスの情報を聞くことができるので、いちいちヘッドホンを取り外す必要すらなくなるわけですから。
個人的に、ANCの性能とこれらの機能だけでも、前述した音質の物足りない部分を十分カバーしてくれているなと感じました。
バッテリーのもちもバッチリ!
バッテリーのもちは、ANCオンの状態で連続再生24時間、オフの状態で35時間となかなかの長さです。ぼくも今回の海外旅行の移動時はつけっぱなしにしていましたが、一度も充電する必要がなかったので大変助かりました。
磁石でくっつく、専用のワイヤレス充電スタンドもクール。充電しているとスタンド上部に青い円が浮かび上がります。満充電にかかる時間は約2時間です。 ちなみに、スタンドではなくUSB-C〜USB-Aを通した充電も可能。
接続デバイスの切り替えは少し面倒
これは他社製品でも同じですが、接続デバイスの切り替えがもう少しラクになったらいいのになぁと感じました。Mu6を別のデバイスへ接続する際は毎回ペアリングモード(電源ボタンをダブルクリック)にして、デバイス側でMu6を選ぶ必要があります。
たとえばLogitech(Logicool)のBluetoothマウスのように、事前に3つまでデバイスを登録してボタン一つで切り替えられたりなんかすれば最高だったのになぁと思ったりも。
1万円台のヘッドホンにこれを求めるのはちょっと厳しいかもしれませんが。
まとめ
Mu6を使ってみた感想をまとめると以下です。
- 高級感のある外観デザイン
- 音質に驚くほどの感動はないが、自由度は高い
- 飛行機内で重宝!ノイズキャンセリング機能は抜群
- センサーによる自動再生/停止、スマートタッチ&トーク機能が超便利
- バッテリーのもちもバッチリ!
- 接続デバイスの切り替えは少し面倒
総じて、Mu6は大変コスパのよいヘッドホンだと感じました。音質こそ目立ちませんが、1万円台でこれだけしっかりとしたANC機能がついていて、かつそのほか自動再生/停止、スマートタッチ&トーク機能がついているというのはとても魅力的です。
オーディオに詳しく、ガチで音楽を楽しみたいという人にはもしかしたら向いていないかもしれませんが、ぼくのように適度に音楽を聴くというレベルの人であれば、十分満足のいくレベルなはずです。
なぜなら、高いANC機能と自動再生/停止、スマートタッチ&トーク機能が利用体験全体のレベルを底上げしてくれているからです。
ANC機能付きのヘッドホンを探していたという人、作業集中用の格安ヘッド本を探していたという人はぜひチェックしてみては?
Doga(@DogadogaTv)