どうも、Pixel 2ユーザーのDoga(@DogadogaTv)です。
新年、あけましておめでとうございます!2018年も本ブログをどうぞよろしくお願いします。
ということで今回は、Pixel 2を購入してからほぼ1ヶ月ほどが経とうとしているこのタイミングで、Pixel 2のフルレビューをしたいと思います。
このPixel 2/2XLは2017年には多くのメディアからも良い評価を受けているGoogleのフラグシップスマホですが、実際のところどうだったのか。生の声をレポートします。
- サイズ:長さ145.7 mm x 横幅69.7 mm x 厚さ7.8 mm x 重さ143g
- ディスプレイ:5インチAMOLED(サムスン製)、解像度1080 x 1920 (16:9)Corning Gorilla Glass 5
- OS:Android 8.0
- チップセット:Qualcomm Snapdragon 835
- ROM:64GB
- RAM:4GB
- カメラ:背面1220万画素(1.4μm、OIS/EIS、f/1.8)、前面800万画素(f/2.4, 27mm, 1/3.2″, 1.4 µm)
- バッテリー容量:2,700mAh
目次
外観デザイン全体に関して
外観のデザインから述べていきましょう。
ディスプレイや本体のサイズ感はグッド
ぼくが購入したPixel 2は5インチディスプレイ。最近のトレンドとは逆行するように、上下にベゼルがガッツリと残っています。ただ、ベゼルに関してはまったく気になりませんでした。これはぼくがもともとiPhone SEを使っていたからというのもあるのかもしれません。iPhone Xなどの狭額縁デザインに慣れている人がPixel 2を使うと結構気になるはず。それくらい、ベゼルはガッツリです。
ただ、握ったときのサイズ感に関してはバッチリ。やっぱり、Pixel 2 XLやそのほかの大型スマホの6インチになると、握って片手操作するにはデカすぎます…。個人的にはこの長さ145.7 mm x 横幅69.7 mm、5インチというのがかなり使いやすく感じましたよ。
外観デザインは多少安っぽさも
外観デザインに関しては、前モデルより良くなったものの、やっぱり少し値段のわりに安っぽさが目立ちます。本体はアルミニウム製なのですが、この安っぽさは、最終加工で施されている表面のプラスチックコーティングが原因なんだと思います。
開封当時は興奮していたのもありむしろ高級に見えていたんですが、長く使っていると、やはりiPhone XやGalaxy S8のような高級感のあるデザインには到底及ばないと感じるようになりました。言うなれば、Pixel 2のデザインはギラッとした高級感というよりは、ポップな可愛らしさ?といった感じでしょうか?
ただ、このサラッとした手触りは、人によっては好きかもしれませんね。指紋はつきずらいんですが、大変滑りやすいので注意が必要です。7.8mmという本体の薄さのせいもあってか、握ると予想より軽く感じます。
総じて、ドヤ感はあまり出せないデザインと言っても過言ではないでしょう(使っている人あまり見かけないけど…)。
Pixel 2/2XL特有のユニークな機能
外観に関してはあまりポジティブな印象をもてなかったものの、Pixel 2の魅力は何より中身です。Google公式のスマホなだけあって、ほかのスマホにはまだ搭載されていないOSや機能が盛りだくさん。
Pixel 2/2XL(一部初代Pixelにも)にしか搭載されていない限定機能は実際に使ってみてどうだったのでしょうか?
「Now Playing」はあって損はないけれど…
たとえば、まず周囲で流れている楽曲とアーティストを画面にさりげなく表示してくれる「Now Playing」機能。オンラインのサーバーとつながっているのではなく、あくまで本体に搭載されているデータベースを元に表示しているので、オフラインでも使えるのが魅力です。9to5Googleによると、データベースに保存されている楽曲数は1万7000曲以上で、定期的なアップデートで内容も更新されていくみたいです。
雑音が混じっていない環境(自宅のリビングなど)であれば、1分もかからずに情報がディスプレイに表示されます。飲食店でも音さえしっかり通りさえすれば問題なく認識してくれます。
表示情報からGoogleアシスタントを通して簡単に詳細を確認することも可能なので、「あーこの曲なんだったかなぁ」というモヤモヤを減らせる、気の利いた機能といえるでしょう。これは結構助かりますよ。
ただ、「これがあるからPixel 2を買おう!」と思えるほどのキラーフィーチャーではないかも。最新の曲は表示されないことも多いですし、あって損はないよくらいの機能じゃないでしょうか。
「Active Edge」は惜しい
さらに、Pixel 2には側面をぎゅっと握ってGoogleアシスタントを立ち上げる「Active Edge」という機能が備わっています。HTCのスマホ「HTC U11」の「Edge Sense」に似たギミックです。(HTCのスマホ事業は今やGoogle傘下に加わりましたからね。)
この機能は、使わないことはないんですが、今のところそれほど便利だと感じたことはありません。使うシーンというのは、自宅のスマートライトを操作するときや、天気予報を確認するとき、タイマーを設定するときくらい。
でも、自宅にはGoogle Homeが常駐しているんで、基本的にはそちらを使っています。そして残念なのが、この機能は本記事執筆時点ではGoolgeアシスタントしか呼び出せないということ。
GoogleってGoolge Home Miniをじゃんじゃん低価格で売りさばいていますよね?となると、Google Homeをもつ多くの人にとって、自宅でこのActive Edgeは使わない機能であるということは自明なはずです。
今後のアップデートでぜひ自由に呼び出せる機能のカスタマイズができるようになればもっと使い勝手は上がるはずなんですけどねぇ。惜しい!
荒削りのGoogleレンズには未来を感じる!
さらに、写真に写っている物を読み解いて情報を教えてくれる「Googleレンズ(ベータ版)」は、まだPixelシリーズでしか使えないユニークな機能です。
ベータ版なので正直まだまだ正確に読み取ってくれなかったり、提示する情報に具体性が欠けていたりという点は目立つのですが、上手く写真の絵を読み取って情報を提示してくれるときはなかなか感動します。
たとえば、以下はモントリオールのBiosphereという建物を読み取ってくれたときのイメージです。Googleフォトのストレージ上にある写真全てに適応できるのは嬉しいですね。
画像認識技術でかなり先をいくGoogleですから、今後すごい機能に化けてくれるんじゃないかと期待しています。
高性能カメラとGoogleフォトのセット利用が素晴らしい
ここからはぼくがPixel 2を買ってもっとも良かったなと思えた特徴です。Pixel 2の一番の売りはやはりその高性能なカメラでしょう。カメラに関しては、Techableさんの方でも記事を書かせてもらいましたが、Pixel 2で撮影した写真は噂どおりの美しさでした。
無駄に写真を撮りたくなるほどの美しさ
メインカメラの画素数はたったの1220万画素(f値1.8)、フロントカメラだって800万画素(f値2.4)で、どちらもシングルレンズです。にもかかわらず、どちらもポートレートモードの撮影が可能。

ソフトウェアに組み込まれたオブジェクト情報を元にレンズ一つで深度マッピングを行い、その被写体と背景の深度からボケ味の調整を自動で行ってくれます。そのため、ポートレートモードをオンにして撮影すると、ボケなしの写真も合わせて確認することが可能です。ただ、ごくたまにポートレート撮影はこんなミスをすることも。
Pixel 2のポートレートモードはたまにこういうミスもおかします。 pic.twitter.com/HjH5MJvvqC
— Doga (@DogadogaTv) December 14, 2017
一回シャッターを切ることで、実は複数枚の写真が撮影されており、この数十枚が重なり合ったイメージから、機械学習によって雑味のない1枚を作り出してくれるんです。Googleの社員いわく、カメラセンサーは1220万画素ではあるものの、センサー内の各ピクセルがそれぞれ左右別々で機能するため、実質倍の2400万画素だとも言えるんだとか。

かなりきめ細やかな写真を撮ることができます。
Google社員のインタビューを通してカメラの技術的な性能を大変わかりやすく紹介してくれている動画(日本語字幕アリ)があるので載せておきます。
Googleフォトに自動でアップロード
ただカメラが綺麗なだけではありません。ここにGoogleフォトの購入者特典があるからこそPixel 2の高性能カメラの実力がよりパワフルになるんだと思います。Pixel 2購入者は、2021年1月15日まで元データ(高画質に圧縮されていないもの)のまま、無制限に写真を保存することができます。これがたまらなく快適。
こちらでPixel 2のカメラのみで写真撮ってるけど、やっぱりGoogleフォトとのコンビが最強だと感じた。ストレージに悩まされることもないし、いくらでも写真撮れる。自分はスマホのカメラに今まであまり興味なかったんだけど、スマホカメラにこだわる人の気持ちがわかってきた気がする。 pic.twitter.com/zX1H0VP1qc
— Doga (@DogadogaTv) December 29, 2017
綺麗な写真をいくらでも撮影できて、元データのままいくらでも自動でGoogleフォトのストレージに保存していくことができるんですよ?つまり、64GBという限られたぼくのPixel 2の内部ストレージを食うことなく、写真を撮りまくることができるというわけ。そのおかげで、ぼくの使い方ではSDカード非対応なのもまったく困りません。
実際に、年末年始にニューヨークへ遊びに行った際には、あえて愛用しているミラーレス一眼Pentax Q7を自宅に置いて、このPixel 2一本で写真を撮ったほど。

今までぼくはスマホ選びの際にカメラの性能を大して考慮してこなかったのですが、こだわる人の気持ちが今回初めてわかったような気がします。
最新ストックAndroidをいち早く搭載できるのは嬉しい
PixelシリーズのOSはAndroid純正のストックAndroid。メーカーが独自で加えたアプリや機能がついていません。当然ながら動きもサクサクで、今まで挙動にガクつきが見られたこともありませんし、複数のアプリを立ち上げたままでも速度が遅くなるというような経験はしていません。限りなくストレスフリーに操作できることは間違いないでしょう。
また、他のメーカーのスマホより先に最新のOSが配信されるのも嬉しい点。購入したときはAndroid Oreo 8.0がプリインストールされており、本記事執筆時点では8.1へのアップデートが配信されています。以前に記事で紹介したARステッカーもなかなか面白い機能です。
さらに、OSとセキュリティパッチは3年間(2020年10月まで)最新バージョンへアップデートされ続けることが保証されていますので、型落ちで残念な思いをすることなく、長く使える点も魅力でしょう。
まとめ
ほかにもまだまだ語りたいことはたくさんあるのですが、一番述べておきたかったことはこれくらいかな。ここでまとめておくと…
<よかった点>
- とにかく綺麗な写真が撮れる高性能カメラ
- カメラの魅力を何倍にも活かせるGoogleフォトの無料特典
- ストックAndroidでサクサク動く
- 3年間のアップデート保証
- Googleレンズには未来を感じる
<少し残念な点>
- 値段の割に外観デザインが安っぽい
- 表面がプラスチック加工で滑りやすい
- Active Edgeのカスタマイズができない
いろいろ長短はあり、値段もそこそこしますが、ぼくはかなり気に入っています。特にカメラ性能とGoogleフォトのコンビネーションはやっぱり最強です。バッテリーもほぼ1日はもちますし、元iPhoneユーザーのぼくでもかなり快適に使えていますよ。
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