どうも、Pixelbookをかれこれ2ヶ月ほど使用しているDoga(@DogadogaTv)です。
以前、ファーストインプレッション記事は書きましたが、2ヶ月ほど利用してよいところ、わるいところ、そしてぼくの使用用途にどれくらい合っているのかも見えてきたので、長期使用レビューを残しておきたいと思います。
しかもぼくはChromebook自体初めてでしたので、いろいろ新たな発見がありました。その辺も含めて紹介できればと。
購入モデルのスペック(再掲)
- プロセッサ:Intel Core i5(第7世代)
- メモリ:8GB
- ストレージ:128GB
- サイズ:長さ290.4mm、幅220.8mm、高さ10.3mm、重さ1.1kg
- ディスプレイ:12.3インチ 2400×1600 (235ppi) Quad HD LCD(タッチパネル)
- カメラ:720万画素、60fps
ハードウェア
まずハードウェアの部分にフォーカスしてまとめましょう。
外観デザインは何度見ても飽きない美しさ
まずはこれです。もともとPixelbookのデザインに惚れて購入を決意したのもありますが、2ヶ月経った今でも使うたびに見とれてしまうほどの美しさ。
これには個人差がありますが、ぼくはPixelbookの薄くて角ばった外観デザインが大変気にっています。本体底面がペタンと机の上に張り付いたような印象をかもしだす、この薄さがたまりません。
Pixelbookのこの底面が隙間なくペタンとしているところなんだか好き。 pic.twitter.com/VXv8EguxMo
— Doga (@DogadogaTv) August 13, 2018
どの角度から見ても「美しい…」とつぶやきたくなる、ガジェット好きにはたまらない仕上がりになっているなと感じました。なお、ベゼルの厚さに関しては慣れてしまいました。
キーボードは心地の良い打鍵感
キーボードはずっと打っていたくなるような、心地の良い打鍵感です。キーは薄すぎず、厚すぎず、ぼく好みのキーストロークを生んでくれます。
以前述べたとおり、キーの厚みはMacBook Airのものと、MacBookのバラフライキーボードの間といった感じでしょうか。バタフライキーボードに慣れている人だと、一瞬戸惑うかもしれません。
Mac(US配列)のキーボードに慣れていたぼくは、「ctrl」と「alt」キーの配置が違うことに多少苦戦しましたが、最近はショートカットにも慣れ、ますます使い勝手が向上しています。
パームレストはスクリーンを汚す
トラックパッドの左右隣にはシリコン上のパームレストが搭載されています。まずそもそもこの部分が長く使うと手あかで汚れてしまうんじゃないかという心配はあります。ただ、それだけじゃないんです。
Pixelbookを閉じると、このパームレストはスクリーンにピタッと接触する構造になっています。
パームレストが接触しているがために、スクリーン上部左右にくっきりとパームレストの縁のあとや手汗の汚れが残ってしまうんです。ちょっとこれは気になります。利用後にパームレストをしっかり拭かないと…。
バッテリーは8、9時間ほどでまずまず
バッテリーは公式では「10時間」となっておりますが、ぼくは平均しておよそ8、9時間といったところです。10%以下で大体充電ケーブルに繋ぐようにしていたので、限界までいけばもう少しもったかもしれません。
YouTube動画や音楽を流すと減りは早いですが、Googleドライブやドキュメントでの作業、Twitter閲覧、ブラウザ利用くらいなら全然1日の作業にはたえられるはずです。しかも急速充電(15分で2時間分の充電)にも対応しているので、あっという間に充電が完了しているのは大変助かります。
利用モードを多様に変えられるのが意外とよい
Pixelbookは360°ヒンジがついているので、通常のノートPCモード以外にも、テントモードやタブレットモードなど、利用シーンに合わせて形態を変えられるのが意外と便利です。
「最初はテントモードなんて使うか?」くらい疑心暗鬼だったんですが、このように気がついたらソファーの上で本体を折り曲げて使っている自分がいて驚きました。
Pixelbookのテントモードって、絶対使わないだろうくらいに思ってたんだけど、こんな感じで想像していたよりは意外とよく使っている。タブレットモードやスタンドアップモードも。コンバーチブル型はそのときの姿勢にあったちょうどよい使い方ができるのが強みよね。 pic.twitter.com/xuCxzSOsyV
— Doga (@DogadogaTv) August 16, 2018
モバイルデバイスだからこそ、幅広い使い方が可能な点はやはり魅力的です。ただし、タブレットとして片手でもつとかなり重い…。
ソフトウェア(ChromeOS)
次に、ChromeOSの使い勝手について触れていきましょう。これらはChromebookを使っている人たちからすると当たり前と思われることかもしれませんが、ぼくからすると大きな発見でした。
動きは快適サックサク!
ぼくのPixelbookの用途は概ね以下。
- Googleドライブ、ドキュメント、スプレッドシート( Web)
- ブラウザ(Web)
- YouTube(Androidアプリ)
- Spotify(Web)
- Slack(Web)
- Twitter(Androidアプリ)
- メール処理(Web)
- WordPress – ブログ、記事作成/編集(Web)
各作業は決してヘビーではありませんが、とにかくこれら作業の動きがサクサクです。これらの作業をすべて同時進行していても、動きがカクつくことは一度もありません。このあたりはCore i5のプロセッサとメモリ8GBを積んでいるからこそなのかもしれません。
ブラウザの読み込み速度も早く、開いてさっと作業するには最高のOSだなと驚かされました。まさに「ノートPCを開く」という精神的負担を極限まで削ぎ落としたデバイス、そんな感じ。
Googleドライブフォルダとローカルフォルダの使い分けは意外と余裕だった
Chromebookを購入するとGoogleドライブ100GBが2年間無料で使えます。もちろんローカルフォルダも使えますが、比較的ストレージの少ないChromebookの場合、Googleドライブを中心にファイル管理する人が多いはずです。
そこで、これらのフォルダをどう使い分けるんだと不安に思う人もいるかもしれませんが、これはむしろシンプルでした。
ウェブ上から何かファイルをダウンロードすると、まずは基本的にこのローカルの「Download」というフォルダに保存されます(設定でGoogleドライブへ変更することは可能)。
長期的に保管が必要なファイルの保存はその後Googleドライブへアップロードしています。ほかのデバイスからいつでもアクセスできるので便利。
ブログ用写真やキャプチャといった、保管の必要のないファイルは随時利用後にDownloadフォルダから削除しちゃいます。ローカルのストレージ使用量は今のところ11.9GB/128GB。
しかも、こうやって管理していて気がついたんですが、普段のぼくの利用でそんなに長く保管が必要なファイルもあまりないんですよね。実際、今のぼくのGoogleドライブの方の使用量も7.7/115GBですからね。
こうやって常にローカルファイルを整理整頓していることがすごく気持ちいいんです。無駄なものが残らない感じ。
Googleアシスタントはマストではない
Pixelbookには唯一Googleアシスタントを呼び出せる専用キーがついています。率直にいうと、これは別にあってもなくてもよいという感じ。
たまにスマートライトの操作したり、外貨や単位の変換計算をしたりするときにサクッと使えるという意味では嬉しいんですが、むしろ左手の指で「ctrl」を押そうとする時に誤ってこのGoogleアシスタントキーを押してしまうのがイライラします。
Android アプリがまだまだ最適化されていない
Androidアプリはもちろん使えないよりは使えるほうがいいんですが、まだChromebook用に最適化されていないものが多いです。たとえばInstagramとかは、モバイル用の小型サイズ表示にしか対応していなかったり。
また、アプリによってはクラッシュや不具合を起こすものもあり、まだ完全にAndroidアプリに頼り切ることはできない感じです。ぼくが基本的にWebアプリを中心に行っているのはそれが理由です。
MacBook Airの代わりになるか?
では、今もっているMacBook Air(13インチ)の代わりになりうるのか?今ぼくはMacBook AirとPixelbook2台もちの状態なのですが、できれば将来的にこのMacBook Airを手放したいとも思っています。なので、Pixelbookで完結できるかどうかはものすごく重要なこと。
90%の作業がPixelbookで完結できる
これはぼくの場合に限られますが、結論、すでに90%はほぼこのPixelbookで代用できています。正直使い勝手のよさには驚いているほどです。
たとえば、最初に戸惑った作業が画像ファイルの縮小や、PDFファイルへの書き込み、簡単な画像編集、ドキュメントのPDFファイル切り替えなど。どれもMacなら何も考えずにサクッとできていた作業ですが、これらもすべてWebアプリを使えば問題なく解決しました。
また、あまりChromebookでは得意としない印刷作業ですが、うちのプリンターはクラウドプリント対応なので、Chrome上から難なく印刷することが可能です。
残りの10%はどんな作業?
今ぼくがいまだにMacを使うときというのは、動画編集(iMovie)をするときか、Excelファイルなどに鍵(パスワード)をつけたいときくらいでしょうか。ホントぼくの場合それくらい。
Androidアプリは使えるものの、やはり動画編集で満足のいくアプリがまだ見つかりません。Web版の方で評判のよいものもあるようですが、それらは登録制の有料サービスだったりします。なので結局YouTube用の動画編集時はMacへ戻っています。
Office系ソフトはAndroid/Webアプリともに使えるので、簡単な作業であればそれらで完結します。ただし、一部機能が限られるのでまだまだ完全に代替できているわけではありません。例えば、ファイルにパスワードを設定できなかったり。そんなときはその作業だけMacでサクッとやっちゃう感じです。
まとめ
よかった点
- 外観デザイン
- キーボードの打鍵感
- 利用シーンに合わせたモード切り替え
- とにかくサクサクなChromeOS
- ファイル管理はシンプル
わるかった点
- パームレストがスクリーンを汚す
- Googleアシスタント専用キーが邪魔
- Androidアプリがまだまだ最適化されていない
- まだ一部ChromeOSではカバーできない作業がある
このPixelbook、ぼくは完全にドハマリしました。10%の残りの作業に関しても、これから時間をかけてなんとか解決策を見つけていきたいというワクワク感があるのが正直なところです。
また「PixelbookでWindowsが使えるようになるかもしれない」という噂も出ていますし、この辺も期待したいところ。実現すればおそらく残りの10%の溝は埋めてくれることでしょう。
そんな日を夢見ながら、ひきつづき愛機としてガシガシ使い込んでいこうと思います!
Doga(@DogadogaTv)